レコードプレーヤー~70年代後半③

☆オーレックス/SR-255

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これは1976年発売の珍しいプレーヤーです。何しろ”オーレックス”なのですから。今となっては伝説的な東芝の70年代のオーディオブランドですが、最近になってCDラジカセとしてブランド名が甦っています。

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オーレックスの製品は基本性能がとてもよく、音質もしっかりとした硬派のイメージでした。筆者は特にそのデザインを高く買っていました。他のオーディオ製品にはない、地味ですが高級感のある渋いテイストがあったのです。アンプでいうと ”SB-420” などはその代表です。

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このプレーヤーはオーレックスの製品の中でも秀逸のデザインだと思います。実にシンプルでスッキリとしたもので、それほど高価ではないものの、格調高さが感じられます。大理石テイストの質感が高級さを醸し出しています。実際には、東芝が開発した合成樹脂でADソリッドと呼ばれています。

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音質は本格的で、特に演出したような要素はなく、レコードに入っている音をストレートに再生します。素っ気ないくらいに正直な音です。だから、録音の欠点もリアルに出してしまうところがあります。筆者が今までに聴いたプレーヤーの中では、これほど音作りのない、飾り気のない音を出すものは有りませんでした。優れた高級機でも、よく聴くとそのメーカーの美意識というのか、薄化粧的な音作りがなされているのですが、SR-255にはそういった要素は皆無です。

一つだけ特徴を言うと、これは東芝(オーレックス)の機械に共通しているのですが、高音域のある部分で音が割れるような雑味が感じられることです。それがある種の迫力を出しているようにも感じられるのですが、ややもすると、音の優しさ・柔らかさを棄損しているようにも受け取られるのです。この点が、オーレックスの音にリッチさをあまり感じない理由かもしれません。

ともかく、聴く側の骨に響くようなある種の強靭さを持ち合わせた名プレーヤーだと思います。


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