レコードプレーヤー~70年代後半②

☆PS-X6/ソニー

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これはソニーの1977年製品です。この頃は、各社が従来からの木目調のデザインのプレーヤーから脱却しようと必死になっていた時期でした。シルバーやブラックのアルミダイキャストのモダンなプレーヤーが次々と生まれました。ソニーも前年に PS-4300 というグリ-ングレー色のプレーヤーを発表していました。しっかりとしたプレーヤーでしたが、イマイチ話題にはならなかったと思います。冴えない色が要因だったのかもしれません。そして翌年、この PS-X6 の登場です。実を言うと、デザインはほとんど PS-4300 と同じなのですが、とにかくつや消しのブラックのモダンで精悍なイメージが格好良かったわけです。ソニーの先進的なイメージともピッタリ合っていました。

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性能はソニーらしく先端技術が盛り込まれており、この頃のハイテク戦争が如何に激しかったか伺わせます。
回転の正確性を保証するスロットレスモーター、クリスタルロック(水晶発振)制御、キャビネットは内部損失の大きいSBMC一体成形、インシュレーターはゲル状高粘性物質を充填しハウリングを防止しています。

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トーンアームは高感度で支持部は亜鉛ダイキャストアームベースに固定。
カートリッジは定評のあるXL-15を装備。

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操作系はオート化されており、ルミナスセンサーリターン方式が採用されています。
その他、厚手特殊ゴムシートにより密着性・振動吸収性の向上が図られています。

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さて、実際使ってみて感じるのは、すごくメカニックでカッコいい反面、ややゴツイ印象であまり操作性はよくはありません。SL-1600の使い勝手のよさとはかけ離れています。使い慣れれば気にならなくなりますが、メカとしての優秀性に反して手になじむようなプレーヤーではありません。というか、如何にSL-1600の人間工学的な造りが素晴らしいかが分かります。ここら辺が、プレーヤーに関してはソニーがテクニクスに最後まで勝てなかった理由かもしれません。もっとも、そのことがCDプレーヤー開発に繋がっていったのかもしれませんが。。。

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音質傾向は割と弾力があり、鋭角的ではなく全体を包むような雰囲気があります。音の悪いレコードでもこのプレーヤーのうまい演出によって気持ちよく聴ける感じです。おそらくXL-15によるところが大きいのでしょうが、リアルなハイファイというよりも、あくまでレコード音楽としての楽しさを追求した音質です。

ともかく、このプレーヤーの魅力はその見た目のメカニックなカッコよさです。近年になってアナログのよさが見直されて、プレーヤーの新製品も発売されていますが、レトロ調が多くそれなりに落ち着いていていいのですが、このPS-X6のようなグッドデザインのものはないのが残念です。

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